<F教室・1:Fがわかせた同人誌/「細胞破壊という不治の病」>

by 少佐

 ガッチャマンFとは不治の病に犯されたケンと、それを見守るジョーの、
かの名作「愛と死をみつめて」に他ならない。
 細胞破壊とは : ガッチャマンフェンサーによるデジタルパワーアップで
 強化された細胞が原形質破壊を起こすこと。
 などと言っても解らないと思うが要するに*ハイパーシュートの後遺症の
 ようなもの。(*人体が火の鳥のような破壊力を持つ生態兵器)
 症状としては、目眩、発熱、呼吸困難。画面で見た限りの独断と偏見だが
 きっとそうだろう。
 治療法は特にない。ただ後半で南部博士が*バイオリアクターなるものを
 造った。(*細胞活性装置)
 これによって一時的にケンは細胞を活性化させるが、完全な回復を見る
 ことはなかった。
 最終回では後1回ハイパーシュートを使えば死ぬと宣告されていた。
Fに見るケンとジョーの関係。
 これは実に守る側と守られる側がはっきりしている。
 実際にはFの冒頭で、2で瀕死の重症を負ったジョーをケンが労わるシーン
 (ジョーの病室のベッドの横でブラインドを上げ、「これがおまえが守った
  平和だ。」と立ち直った街や緑をジョーの目にふれさせる。)
 や、ケンの代わりに自分がハイパーシュートで戦うと言うジョーの申し出を
 断固として拒否するケンの姿があったが、我々の目にはどう見てもFはケン
 の完全な受けだった。
Fを否定できない理由。泥沼はここから始まった。
 Fは2と同じく絵に対して言えばとても点数は付けられない。
 (それでも作監がよかった時はカッコよかった・・・・こともあったが。)
 それに*SF思考ばかりが肥大化しストーリーがついていかない状態だった。
 (*総裁Zは反物質惑星を使って地球を消滅させようとするんだぜ。)
 かといって内面的なものを重視してくれたかと言うと、こちらもいまいち
 徹し切れてはいない。
 全てが中途半端で終わってしまったという感じだ。で、ここで勿体無いのが
 細胞破壊の話。
 悲劇性があってネタとしてはすごくいいんだが、いかんせん、うまく使い
 こなせなかった。
 そこで!、そのネタもらった!!とばかりにペンを奮ったのが何を隠そう
 我らが同人誌だった。
氾濫したケンの病気話。
 原作では最終回のラストで、*鴨技師長が空を見上げて5人の安否を気遣う
シーン。
 (*戦闘機で敵の懐に突っ込み、名誉の死を遂げられた南部博士の後任)
 素顔の5人が駆けてくる(イメージ)あたり、皆無事だったと想像できるが、
 その後のケンだけのアップは意味深。ケンの死が濃厚だと想像した人は多い。
 で、想像に任されたその結末をどうにかしたいと地団太踏んだ挙句、その後、
 どうにか生きのびたケンが細胞破壊に苦しむ話が巷に氾濫した。
 これがまたマゾヒストのケンファンに大いに受けた。
 そしてご存知、鷲尾滋瑠氏以下、筆頭執筆陣が腕によりをかけて我々を
 喜ばせてくれたことは言うまでもない。
Fが語ったケンとジョーの愛の形。
 一説には、旧作、2で一通りの復讐を遂げたジョーには戦う目的が既になく、
 Fではケンを守る為にのみ戦ったのだとさえ言われたように、Fは最早二人の
 愛の金字塔だったのだ。
   
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 みなさん、これは本当に2・Fを見ないとわからんよ。
 試練だと思って最後まで見るべし。


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