(無題・2)

by tama


「女ボスはバラの花が好きで、赤い色の映える肌の若い男が好きなのよ」
と彼女は言った。
 「真っ黒い絹のシーツの上に深紅の花びらを散らしてね、その上で愛し合うの。
ロマンチックでしょ。でもね女ボスは倒錯したセックスが好きだから自分が男に
なって男の子を責めるの。最初は驚いたけどなんだかとっても身体が熱くなって、
今じゃボスの為に新しいお相手探しって訳。なかなかいい子がいないのよ。綺麗
なだけじゃ駄目なの。ボスはお人形さんは嫌い。お菓子に釣られてついてくるよう
ではお眼鏡に叶わないわ。でも、ねえ、あなたならきっと気に入ると思うわよ」
 女はプディングのような胸を波打たせて俺に近づいた。
「極上のセックス。欲しくない?」
 紅い唇の誘惑に目が眩む。
「さあ、こっちへ来て」
 妖しい目の魔力に惹かれるのを止めようがない。
「夢を見させてあげるわ。褪めない夢をね」
 そう言って女は俺の名を呼んだ。
 その舌で俺の唇を割りながら。

 

*さあ、この女はだれの名を呼んだでしょ?



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