「一人で出来た!」

by トールぅ


「ケン、どうかな?」
「あっ・・・、は、博士・・・」
 南部が覗き込むと、丸い、小さな唇に、羞恥と悔しさからか、キッと歯が立てられた。
「どうした? 出来ないのか」
 優しく髪を撫でながら囁かれる声に、固く瞼を閉じる。
「ううっ・・・、で、でも、まだ・・・」
「教えたようにやれば、出来るはずだよ、ほら、こうだ」
「あ・・・」
 南部は、まだ、真っ白な、奇麗なままのそこを見、つと指を伸ばした。そして、
「ここを、そう、こうして・・・、いいかい・・・」
 握りこんだ小さな手に重ねられた掌が、その手を誘導する。指がさす先を追って見る見
るケンの唇が解け、直ぐに望みどおりのところに達する予感に、薄く開く。
「あっ・・・・」
「どうかな?」
 上気する頬。一瞬大きく瞳を見開き背筋を反らす。ばらばらだった思考が一点に集中し、
そこにあるものを吐き出そうとする。
 え・・・っ、く・・・・、ス・・・、
 次の瞬間、ケンは大きく声を上げていた。
「ああ!」
「そうだ、いい子だ、偉いぞ。今度からは一人で出来るな」
 嬉しそうなケンの額に、ご褒美のキスが落ちてきた。
『答えはX=2。』
 ケンは嬉々として真っ白だったノートに回答を書き入れた。

「宿題」>調教編


The End


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